― セネガル共和国を起点とした市場展開と環境価値創出 ―
2050年に25億人規模への到達が予測されるアフリカ市場は、インフラ、社会基盤システム、倉庫物流、デジタル産業等をはじめとする多様な分野において、著しい需要拡大が見込まれる最後の巨大市場です。
弊社は、この成長市場への戦略的エントリーと、国際社会が要請する環境価値の創出を両立する事業モデルを2019年より推進しています。
アフリカ事業の起点は、西アフリカのゲートウェイとして地政学的重要性の高いセネガル共和国です。同国の安定した政治・経済基盤(UEMOA。ECOWAS加盟)、そして弊社が現地政府・自治体と築き上げてきた強固な信頼関係を最大限に活用し、日本企業の皆様にとって再現性と予見性の高い事業展開を可能にするプラットフォームの構築を開始しました。
本稿は、アフリカ事業に関心をもたる企業様と、この事業機会を共に具現化するための具体的な計画をご提示し共創により実現していきます。
私たちが目指すのは、単に優れた日本の製品や技術をアフリカに導入することではありません。
私たちの考える「共創」とは、「共に設計し、共に育て事業化を達成すること」です。
冷蔵・加工・物流・金融・エネルギーといった各分野のパートナー企業様と、アフリカの現地で本当に使われ続け、経済的に自立し、社会に根付く仕組みを、ゼロから一緒に考え、育てていく。それこそが、私たちの活動です。
これらの実績に裏打ちされた実行力と信頼関係が、本事業提案の確度を高めています。

私たちの挑戦は、アフリカでもメンテナンスが可能な太陽光冷蔵コンテナという小型倉庫から始まります。
しかし、その先に見据えるのは、アフリカの産業構造そのものを変革する大きな事業を描いています。
セネガル政府との連携に基づき、将来的には各産業ハブに大規模な冷蔵・冷凍倉庫群と、それを安定的に動かすための独立した太陽光発電所を建設します。これは、3つの大きな価値を同時に生み出します。
| 提供価値(戦略的利点) | 直接的リターン | 中長期的リターン |
|---|---|---|
| 政府・自治体との公式ネットワーク | 公的案件への参画機会、許認可取得における円滑な調整 | 近隣諸国政府や国際機関との公式な対話チャネルへのアクセス |
| 低コストでの実証とデータ取得 | 現地環境下での製品・技術の実証、性能・耐久性に関するデータ取得 | 「アフリカ市場適合性」という、他社にはない技術的優位性の確立 |
| 国際的な事業露出 | 国際会議や海外メディアでの事業紹介による、新規顧客・提携先の獲得 | グローバル市場における企業ブランドおよび製品認知度の向上 |
| ESG/SDGsへの具体的貢献 | ESG評価機関からの高評価、CSR活動における効果的な情報発信 | 統合報告書やサステナビリティレポートにおける企業価値の訴求力強化 |
| 市場先行による優位性確保 | 競合不在の市場における、独占的・長期的な契約締結の機会 | 将来的な巨大市場におけるプライスリーダーシップおよび収益基盤の構築 |
貴社の事業戦略やご関心に応じて、段階的な参画が可能な3つの形態をご用意しております。
※ご予算やご協力範囲につきましては、個別にご相談の上、柔軟に決定させていただきます。
| パートナーシップ形態 | 主な目的と特徴 | ご協力内容(一例) |
|---|---|---|
| スポンサー | CSR・ブランディング価値の獲得と、事業に関する継続的な情報収集 | ロゴ掲出、活動レポートの提供、定期的な情報交換 |
| 技術パートナー | 貴社製品・技術の現地実証を通じた、市場適合性の評価とデータ取得、現地視察 | 貴社製品・技術の提供、共同での実証プロジェクトの実施 |
| 戦略パートナー | 共同での事業化による、アフリカ市場での本格的な収益事業の構築 | 共同事業体への参画、事業計画に基づく長期的な共同投資 |
本プロジェクトは、明確なフェーズ分けに基づき、段階的に事業を拡大・深化させてまいります。
| フェーズ | 時期(目安) | 重点分野 | 主要な目的・成果指標 |
|---|---|---|---|
| 準備・実証 | 2025〜26年 | 冷蔵、加工、通信、電力 | 実証拠点の設置、運用モデルの確立、CO₂/食料ロス削減効果の定量評価 |
| 拡張・連携 | 2026〜27年 | 金融、物流 | モバイル決済等の連携、コールドチェーン設計、収益循環スキームの確立、JCM連携 |
| 本格展開 | 2028〜29年 | OEM、商社、ファンド | 共通ブランドでの商品化、本格的な輸出事業、現地企業とのパートナーシップ形成 |
| 自立と継承 | 2030年以降 | 現地法人(JV)、人材育成 | 現地主体での自立運営体制の構築、西アフリカ各国への事業モデル展開 |
本事業の実現には、各分野の専門性を有する企業様との連携が不可欠です。以下に想定されるエコシステムの構成例を示します。
貴社との共創に向け、以下のステップを想定しております。
| リスク分類 | 具体的なリスク内容 | 対応策 |
|---|---|---|
| カントリーリスク | 政策変更、許認可プロセスの遅延 | 政府とのMOU締結による協力範囲の明確化、法規制の定常的なモニタリング |
| インフラリスク | 電力・燃料供給の不安定さ | 太陽光+蓄電/蓄冷システムの導入による、インフラ依存度の低減 |
| オペレーションリスク | 物流遅延、品質・衛生管理上の問題 | 輸送ルートの複線化、HACCP/ISO等の国際認証取得、現地人材教育、IoT遠隔監視 |
| マーケットリスク | 為替・農産物価格の変動 | UEMOA圏通貨CFAはのユーロと固定レートであることからユーロ通貨での取引の活用 |
本事業は、アフリカの経済成長と地球環境の未来に同時に貢献する、ユニークかつ戦略的な事業機会です。
初期段階では、貴社に過大なご負担をおかけすることなく、段階的に関与を深めていただくことが可能です。
そのための道筋は、弊社が責任を持ってご用意いたします。
共創にご関心をお持ちの方は、まずはお気軽にご連絡ください。
初期検討用資料のご提供や個別ヒアリングも随時承っております。