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月別アーカイブ December 2019

CFO(最高財務責任者)に渡邊貴史氏が就任

株式会社シュークルキューブジャポン(東京都千代田区二番町1−2 代表取締役社長:佐藤弘一(さとう こういち))はこのたび経営体制の強化に伴い、新たに渡邊 貴史(わたなべ たかし)氏をCFO(最高財務責任者)に迎え、新体制となりました事をお知らせいたします。
1. 就任の背景

株式会社シュークルキューブジャポン(以下、SCJ)は、フランス法人 SUCRECUBE Technologies(45 Rue de Richelieu 75001 Paris FRANCE / https://www.sucrecube.fr 代表:佐藤弘一(さとう こういち))の日本現地法人として、2018年4月、東京都千代田区で創業いたしました。 フランスでの国際ICT事業経験12年の実績を活かし、日本からの海外事業展開や市場開拓を強力に推進しており、また海外へ進出したい・進出済みのお客様への支援も、日本でのコンサルテーションから現地コーディネートまでワンストップなサービスを展開。フランス語圏市場と海外IT環境のスペシャリストとして包括的なアドバイスと伴走する事により、日系企業の海外進出の後押しを推進してきました。

2018年8月に外務省主催TICAD Business Dialogueで発表した「TUMIQUI Project ツミキプロジェクト」はフランス語圏アフリカの途上国地域において、未電化村落へ電気と通信を届ける事業として開始しました。
2019年5月セネガル保健省とのMOU署名を契機に、同事業の自社製品を地方未電化村落の診療所へ導入を開始、現在セネガル国内9カ所で運用されています。本事業の電気と通信を利用したTUMIQUI Smart UHC KIT 機材は保健分野にとどまらず、教育や農業、金融など多分野で重要なツールとされていることから、現地課題に沿った対応が可能な点や、アフリカの巨大マーケットに参入する地盤作りが構築できている点などを踏まえ、社会性と事業性の共存を可能にする当社主軸事業と捉えております。
本プロジェクトでのスケールアップを行い、事業基盤の整備と資本政策を確固たるものにするべく、まずは日本の事業会社やVCなどとの連携を構築して参ります。そのために日本でのファイナンスに強い渡邊氏の力が必要不可欠と判断し、このたび迎え入れるに至りました。
渡邊氏は複数の日米大手コンサルティングファームにて各種ファイナンシャルアドバイスや投資契約を実行してきた豊富な経験が強みです。渡邊氏の参画により、SCJは資本を強化し更なる経営体制強化に注力して参ります。

2. CFO略歴

 

渡邊 貴史(わたなべ たかし)
株式会社シュークルキューブ ジャポン  CFO
中小企業庁スマートSME研究会 委員

日系大手ITコンサルティングファームや日米のコンサルティングファーム、日系PE、プレIPOスタートアップ等を経て、2019年6月よりFilamentに取締役 COO。2019年7月よりSUNDRED株式会社Partner。2019年5月より中小企業庁スマートSME研究会委員。
その他、中小企業のM&Aアドバイザーやスタートアップの顧問/アドバイザーとして経営戦略支援(事業計画・資本政策/整理・資金調達・営業・採用・労務・広報の各支援)を行う。

■ 渡邊氏からのコメント
シュークルキューブ ジャポン(以下、SCJ)の佐藤氏とは2017年にお会いして以来、アフリカインフラビジネスにおける社会的意義、日本人としての国際貢献に共感しました。一方で、アフリカという大規模市場での挑戦というテーマでこれまで多くのディスカッションを重ね、サポートをして参りました。
今回、縁あって、SCJに参画できることはとても嬉しく、かつこれまでのキャリアを活かし、SCJの期待に応え、事業成長に貢献していく所存でございます。
シュークルキューブ ジャポンの成長にご期待を頂き、引き続きのご支援を賜れますと幸甚でございます。

■代表取締役社長 佐藤弘一のコメント
渡邊氏とは日本法人を設立する前から不思議な出会いと切れないご縁が続き、会うたびに日本にも熱い漢(おとこ)がいるものだと思っていました。これまで私がフランスや日本、セネガルで共にするメンバーは皆、志が高く、またエネルギシュに自らも起業していたり、現地での責任者をこなすものがほとんどです。我々SCJは一つの日本法人でありながら、これら起業人精鋭集団として、意味ある事業を携え日本から海外へ積極的に進出し、さらには海外に進出したい日本企業のビジネスをどんどん引き出していきたいと考えています。そうした大きなチャレンジをするにはエクイティによる資金調達が何より重要であり、渡邊氏に是非とこの度お声がけした経緯です。
ファイナンスに関する期待はもちろんのこと、若き官民人材へ強力な人脈を持つ渡邊氏に新たなワクワクする出会いを期待すると同時に、この熱き漢を迎え入れられたことを誇りに思います。

セネガル共和国、サンジャラ市(Sandiara)と覚書(MOU)を署名。

セネガル共和国、サンジャラ市(Sandiara)とシュークルキューブジャポンの間で覚書(MOU)を署名しました。

アフリカ経済圏でのビジネスは魅力的で、特にフランス語圏アフリカは八ヶ国の共通通貨、EUROと固定レート、フランスによる通貨の無限交換など通貨危機は起こらず、さらにはECOWASの15カ国で無関税でビジネスが可能。

しかし、反面、アフリカでの外国からの輸入は関税が高く、加えて消費税もセネガルは18%、市場の購買力を勘案すると利益がそこまで出にくい。

なので我々のグローバル構想では、以前からアフリカの拠点はコートジボワール同様セネガルでも経済特区からの展開を考えていた。

本MOUは、UNIDOセネガルコンサルタントの素晴らしい支援と、在セネガル大使館のアドバイスもあり、師走ギリギリ年内に交渉がまとまりDIOP市長と署名に至りました。トップとの面談を実現させてくれる官民連携はとても大事だが、歩くのは自分の足。

これから弊社はこの経済特区に進出する形で、現地の公証人の動きにもよりますが、可能なら年内に現地法人を設立します。

セネガル法人はセネガルを対象としたTUMIQUI事業を進めると同時に、日本企業がセネガルへ進出をする際の代理店業、さらにはTUMIQUIは現地生産・現地保守スキームを持つので、同じように現地での施工や保守が発生するものも、弊社の布陣の中で可能とします。

すでに診療所に導入したSMART UHC KITはアフリカ特有の環境で一部機能が停止しましたが、今回部品も持ってきて、セネガル人エンジニアでの保守が可能なことを確認しました。安心安心。

ちなみにセネガルでの法人設立は、フランスの流れを汲み会社法が酷似しており、すでに経験しているフランス法人ほぼ同じ手続き、異なるのは社会保障システムだけなのでここは楽。

すでにセネガルでのéquipeも目星がつき、来週から本格稼働です。

◯サンジャラ市と市長について。
セネガルに3つある経済特区を持つ市の1つ。
DIOP市長は米国MITやフランスの院を出ていて農学工業博士、大統領アドバイザー大臣も兼務する方。
市長は長年あのネスレのボードメンバーを勤められていてさすが民間経験者で企業が進出する環境や工場での雇用の義務の理不尽さなどよくわかってらっしゃる。さらにはそこを決められる権限を持っているので話が早い。
さらに彼の哲学として、街の発展の為には必要なモノコトを整備していく、すなわち保健、教育、農業・加工、雇用。増えゆく人口に対する住居や道路整備などリアルシムシティ。
特に教育に関心高く、市に中学と高校が無いからと私財を投じての学校建設を行い多くの子供達を遠方の街ではなく、その子の家族が住む我が市で学ばせ、BACを取れる子供達増え大学にも進学させる事も実現なさってる。本当に素晴らしい。

僕らの構想は市長の足元にも及ばないが、私財を投じてまで実行をしていくこと、弛まず行動する事、将来のビジョンは大変共鳴できるもので、大統領府でお会いした際、実は市長からMOUの提案があったのです。

責任が増すけれど、良い形でのセネガルでのスタートです。

http://www.communedesandiara.com

1日で一万二千人へのインパクト

現地の保健省エンジニアの協力もあり、砂だらけになりながら本日の設置が無事完了。

一本道を入るとすごく道が悪く、ドタンバタンと激しい乗車でむちゃくちゃ疲れたが、初めて来たタンバクンダと、診療所の皆さんの喜ぶ笑顔に癒され良い一日だった。同僚と美味しいものを食べた。昼抜きだったし格別。

さて、その診療所での話だが、日中は有り余るほどの日光というよりギラつく日差しが痛いほどだが、それでも暑さ対策の為、窓の小さい日中の病室は薄暗くある。

その太陽が沈むと一転し、アフリカの地方の夜はまさしく漆黒の闇だ。

今回設置した1件目の診療所の女性の看護師は、この診療所には助産師がいないの。
けど私が診療もお産も一人で担当しなければならなくて、辛くて泣きそうになるときもあると。。

それも聞けば地域住人4500人をこのかすかな電気しかない中一人で診てらっしゃるから驚く。

さらには早朝夜間の暗闇での出産は、カンパラでも聞いた様に、彼女のスマホの明かりと懐中電灯しかなく光量が全然足りなかったと。どの地域でも同じ環境かとため息が出ると同時に一つそれが無くなった事も実感する。

2件目はかすかに太陽光パネルが動いているが、蓄電に問題あり夜間は電気がないと。

そしてこの診療所は1件目とほぼ同等のサイズだが、なんと7500人の地域住民を抱えているとそうだ。。

先生は用事があり、設置の時に不在で他の方に説明したが、終わりがけにバイクで帰ってきた。

すると、嬉しいことに、ダカールから同行してくれている技術者がユーザーとなるこの先生に、使い方をしっかり教えてくれた、教えてくれるという協力も嬉しい。

僕らの哲学の中にある「誰でも簡単に使えるシンプルさ」「現地で根付き継続したサービス」はこうした現地との連携が大事。

セネガルでは保健省の彼らと共にUHC推進というより、たったの二セットだけで1万2000人の地域住民に生命のさらなる安全を届けられる。

誰もそれがいいと言われたことがない。
誰も成功した例はない。

よく言われたし今でもそう思う人達もいるだろう。

誰もやったことはないのは当たり前。

切り開く未知と言うのはそんなもんだよね。

そこに必要なのは無謀な勇気だけではない。

まずは己の使命は何かと向き合い情熱を注げるミッションを創り、じっくり5W2Hを留意し構想を練る。手段と目的の勘違いにきをつける。ユーザーと対話をしてマーケットイン思考を身につけてトライアンドエラーを重ね経験を積んでいくことだ。