セネガルの地方の学校の多くには、電気も通信もありません。教育省が教材の映像を用意しても、教室で再生する手段がありません。
TUMIQUI Power Digital Solutions(TPDS)は、据え置き型の太陽光発電に通信アンテナを組み合わせた、当社の製品です。導入はパートナーと組んで進めています。持ち運べる TUMIQUI Smart Kit より大きな電力を、学校や施設に届けます。アンテナでつないだ範囲の中では、外のインターネット回線が弱くても、高速の通信を使えます。

セネガル国民教育省との連携
2021年10月、当社はセネガル国民教育省、サンジャラ市と3者の覚書を結びました。2022年3月、サンジャラ市の小中学校5校と通信拠点1か所に TPDS を導入しました。すべての拠点でネットワークがつながり、教育省が用意した教育動画を、教室のテレビで見られるようになりました。2024年2月には、国民教育省との覚書を延長しています。

現地で保守する
電気と通信は、止まらずに使い続けられて、はじめて授業の道具になります。設置と保守は、セネガルの現地法人 TUMIQUI JAPON SASU の技術者が担います。部品はセネガルに置いています。

総務省の実証:X-ICS
2026年度、当社は総務省の委託事業で、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発を進める機関横断情報通信システム「X-ICS」の、セネガルでの展開実証を進めています。
X-ICS は、インターネットにつながらない場所でも、機器から機器へ情報を受け渡し、必要な情報を同期させる仕組みです。NICT はこれを「情報のバケツリレー」と呼んでいます。携帯回線が1日に何度も途切れるアフリカの地方では、新しい選択肢になる技術です。仕組みの詳細は、NICT の紹介ページ(NICT SEEDs)をご覧ください。
実証では、X-ICS をサンジャラ市の2拠点とダカールの管理拠点に導入しています。回線が途切れても、現地の業務の記録が欠けずに残るかを確かめるもので、3年計画の1年目です。X-ICS は NICT の技術です。当社は現地への導入と運用を担っています。
UCAD との技術協力
2026年8月20日、当社はダカールのシェイク・アンタ・ジョップ大学(UCAD)理工学部と、技術協力の覚書を結びました。NICT のセネガル人研究者と UCAD の協力を得て、X-ICS をセネガルの環境に合わせていきます。日本側は官と民、セネガル側は産業と大学が組む、新しい枠組みです。
この技術を、当社がセネガルで運転している太陽光の施設と組み合わせます。創業時から掲げてきた「アフリカに電気と通信を」を、日本で開発された技術とともに形にする計画です。「通信がなければ、スマートフォンも役に立たない」と代表の佐藤は話します。電気が届いた後に残るこの課題は、先進国ではあまり知られていません。
日本の公的事業との連携は、採択・受託の一覧にまとめています。
導入のご相談
学校、診療所、役場など、電気と通信のない施設への導入に対応します。対象の地域、施設の数、使いたい用途をお知らせください。