sucrecube
見積・相談JAFREN

インパクト

インパクト

当社は「アフリカの持続的な発展」を理念に掲げています。その道のりには、電気のない診療所、電気のない学校、収穫されても捨てられていく作物といった社会課題が数多くあります。当社はこれに、二つの事業で取り組んでいます。

一つ目は、国際機関や各国政府とともに進める社会課題解決の事業(B2G)です。電気のない診療所と学校に、太陽光の電気と通信を届けてきました。診療所では600件を超える出産を電気の下で支えました。最初に導入した小学校では、修了試験の合格率が翌年に31%から77%に上がったと報告されています。

二つ目は、未電化地域の産業化を進める民間事業です。国際事業で導入した太陽光の電気で、冷蔵庫、冷凍庫、農産物の加工機械を動かします。この設備を使い、地元の女性団体 GIE DIAMI SANDIARA とマンゴーを加工しています。セネガルでは、年に約5万トンのマンゴーが捨てられています。加工したマンゴーは日本とフランスでプロモーションを始め、日本ではサンプル出荷が始まりました。

輸出はアフリカに外貨をもたらし、加工は村に仕事を生みます。働く人が収入を得れば、母と子の健康や子どもの教育に、自分たちの力で投資できるようになります。当社が目指すのは、働く人が自らの力で次の世代の将来を支えられる社会です。

このページでは、保健、教育、地域の産業化、産品加工と輸出の分野ごとに、起きたことと数字の根拠を示します。

保健

診療所では、夜の診療と出産に電気が使われています。懐中電灯を口にくわえて処置をする夜は終わりました。2019年に10か所の診療所を電化し、これまでに600件を超える出産を支えてきました。2026年には、JICA の事業(JICA Biz)として、カザマンス地方の診療所3か所に導入しました。カザマンスの保健ポストでは、船で町へ出なければ取れなかったコピーが、診察室で印刷できるようになりました。

2019年8月、Ndiao Bambaly 診療所の夜間。ランプの下で記録をつける
2019年8月、Ndiao Bambaly 診療所の夜間。ランプの下で記録をつける

カザマンスの保健ポスト

教育

セネガルで最初に TUMIQUI Smart Kit を導入した小学校では、小学校卒業試験の合格率が翌年31%から77%に上がったことが報告されています。電源と映像教材は、教員の授業を支える環境の一部です。この報告が、セネガル国民教育省との導入、そして UNICEF ガンビア向け122校への147台につながりました。IOM(国際移住機関)ガンビア向けには、45台を納入しました。

教室でテレビの映像を見る生徒たち
教室でテレビの映像を見る生徒たち

UNICEF ガンビア

電気設備による地域の産業化

サンジャラ市の2つの太陽光冷蔵拠点は、送電線につながず、太陽光と蓄電池だけで24時間運転するよう設計しています。Site A には、太陽光で冷蔵庫を動かす小さな店、KIOSK を併設しました。2026年2月、最初の客になったのは、下校途中に冷たい飲み物を買いに来た地元の高校生でした。

8年間、アフリカで事業を続けて分かったことがあります。良い製品を持っていくだけでは、事業になりません。多くの製品は、アフリカの高温、停電、粉塵を前提に設計されていません。製品を持ち込み、現場で改良し、動かし続ける人を現地に置いて、はじめて仕事になります。そのうえで、事業として長く続く形は3つあると考えています。公的資金で整えた施設を民間が運営する形、JCMの協定国で太陽光を増やす形、現地で加工して輸出する形です。ここでは前の二つを示し、加工と輸出は次の「産品加工と輸出」で示します。

公的資金で整えた施設を、民間が運営する(B2G2B)。 政府や国際機関が公共調達や委託で整備する施設を、民間企業が運営します。施設の整備とあわせて、事業終了後の運営主体、維持管理費、収入源を設計します。サンジャラの2拠点は、補助金と助成を受けて整備した当社の自社施設です。運営の型を、ここで確かめています。

JCMの協定国で、太陽光を増やす。 セネガルは二国間クレジット制度(JCM)の協定国です。太陽光発電について、私たちは関係先と協議を続けています。着手の時期と条件が決まり次第、お知らせします。

Site B の外観。太陽光パネルの屋根の下に冷蔵コンテナを置き、手前は保冷箱を載せた馬車
Site B の外観。太陽光パネルの屋根の下に冷蔵コンテナを置き、手前は保冷箱を載せた馬車

B2G2Bの考え方JCMと太陽光サンジャラの2拠点最初の客の話を読む

産品加工と輸出

セネガルのマンゴーは、年に約5万トンが捨てられていると推計されています。収穫期に実が一斉に熟し、冷やす場所がないからです。サンジャラ市の2つの太陽光冷蔵拠点では、地元の女性団体 GIE DIAMI SANDIARA とマンゴーを加工しています。加工した製品は日本とフランスでプロモーション中で、日本ではサンプル出荷を始めました。GIE DIAMI SANDIARA が生産と品質管理の実務を担い、私たちは設備と衛生管理の方法を提供しています。

現地で加工し、輸出する。 現地で加工した製品を日本と欧州へ輸出し、外貨を得る形です。マンゴーの加工がこれに当たり、現在は日本でサンプル出荷を始めた段階です。3つの形のうち、ピラミッドの頂点に最も近い取り組みです。

日本・セネガル・フランスをつなぐマンゴー事業の流れ
日本・セネガル・フランスをつなぐマンゴー事業の流れ

加工と輸出の考え方マンゴーの加工輸出

展開地域

セネガルを拠点に、ガンビアで国際機関の案件を実施しました。ベナン、トーゴ、ジブチ、コートジボワールでは、提案や入札、協議を進めています。確定した事実だけを、展開地域のページに順次載せていきます。

展開地域

考え方と根拠

TUMIQUI哲学ピラミッド

TUMIQUI哲学ピラミッド

冒頭に書いた考えを、私たちは「TUMIQUI哲学ピラミッド」と呼んでいます。机上で描いたものではありません。セネガル政府の担当者、未電化の村の診療所、そこに暮らす人たちとの対話の中で、少しずつ形になった考えです。

段 内容
頂点 アフリカ諸国の持続的な発展。援助に頼らず、自分たちの手で教育を受け、働き、次の世代を育てる地域社会
中段 社会基盤。医療、教育、行政、経済、情報流通
土台 電気と通信

電気がなければ、医療機器は動きません。通信がなければ、遠隔教育も、農産物の市場価格の確認もできません。だから私たちは、電気と通信を一組にして届けることにこだわってきました。土台ができれば、その上に診療所の夜間診療、教室の映像授業、村の冷蔵庫、加工場が順に載ります。頂点に向かう道は一本ではありませんが、土台はいつも同じです。

数字の根拠

このページと他のページで使っている数字の、数え方と出所です。

数値 何を数えたか 期間・出所
147台・122校 UNICEF ガンビア向けに納入した TUMIQUI Smart Kit の台数と、設置先の学校の数。当社が UNICEF と直接契約 2025年受注。2026年春に納入・設置・研修、同年5月に完了。当社の納入記録
45台 IOM ガンビア向けに納入した TUMIQUI Smart Kit の台数 当社の納入記録
3か所 JICA Biz として、カザマンス地方で TUMIQUI Smart Kit を導入した診療所の数 2025年に採択、2026年に導入。JICA Biz の事業計画
600件超 TUMIQUI Smart Kit を置いた診療所で、夜間を含め、電気を使って行われた出産の件数 2019年の導入以降の累計。当社集計
年約5万トン セネガル国内で、収穫後に捨てられるマンゴーの量 セネガル国内の推計
24時間 サンジャラの2拠点が、送電線につながず、太陽光と蓄電池だけで運転する設計 設計上の運転時間。Site A は2026年開業のため、運転の実績はまだ短い期間です
22m³・約15kWh/日 Site A の冷蔵の容積と、1日の消費電力量 22m³は設備の仕様。約15kWh/日は当社のおおよその値で、外気温や積載量によって変わります

導入事例を見る見積・相談フォームへ